ビデンデン姉妹、メアリーとエリザ

Mary Eliza2

"ビデンデンのメイド"と呼ばれたメアリーとエリザ・チャルクハーストはおそらくチャン・エン兄弟以外の結合双生児としては、最も有名な結合性姉妹である。1100年に誕生したとされる二人は、英国はビデンデンという小さな村に生まれた。二人の身体は臀部で繋がり、おそらく臀結合体であったと言われている。図版に描かれる二人は、肩と臀部で別々に繋がっているが、これまでにそうした複数接合点を持つ重複奇形は他に存在していない。従って、おそらくこの図版の示すところは、彼女らが歩く際に、互いに肩を回しあっていたことからそう見えていたものが、そのまま描かれたものと推測できる。

1134年に片方が死ぬと、もう一人は分離を拒否し、その6時間後に死亡したと言われる。死ぬ前、彼女らは所有していた農地や家財を含む全財産を教会へと寄付した。そうした背景から同村では1900年代になるまで、二人のことを祝福するお祭りが定期的に行われていた。また"ビデンデン・ケーキ"と呼ばれる二人の姿を記念した菓子が作られ、貧しい人々に施されたと言われる。