エメット・ブラックウェルダー

Emmett Blackwelder

エメット・ブラックウェルダーは1923年、ノースカロライナ州コンコルドに生まれた。四肢はそれぞれ肘と膝までしか持たなかった。エメットがまだ幼い頃、父親は彼の自立を助けるため、他の人が彼の生活を助けようとすることを厳しく禁じたという。「昔は親父のことをひどい人間だと思っていました。でも今は、親父に感謝しています。」エメットは後にそう語っている。

サーカスに参加した後は主にジャグリングを得意とし、「腕なしジャグラー」としてその名をはせた。またホール&キリストショーに参加して8年間に渡って働いている。エメットは口先で器用に様々な物事をこなし、機械にも明るかったという。

ウォード・ホール氏はエメットを"行儀の良い優しい男"と呼んでいる。1978年にはショービジネスを引退し、長年彼に連れ添った女性と結婚した。二人はコンコルドで穏やかな日々を送り、1996年にこの世を去った。