フランク・レンティーニ

Pastedimage30-1

フランセスコ・A・レンティーニ、(フランク・レンティーニ)は三本足の寄生性双生児であった。レンティーニは三本目の足を使ったサッカー芸で知られ、サイドショーでは"三本足のサッカー選手"などと宣伝された。レンティーニは両性具有者でもあり、三本目の足の膝部からは更に未発達の足が生えていた。また三本目の足は彼の二本足に比べ、若干短かったが、やっかいなことに彼の二本足もまたその長さを異にしていた。彼女がいないことをいつも嘆いていたという。

1889年、シチリアのシラクサで生まれたレンティーニには11人の兄弟がいた。レンティーニは生まれて間もなく奇形を理由に両親に見放されたため、叔父によってしばらくの間育てられ、その後は障害者施設に入れられた。そして9歳のとき、レンティーニは施設を離れ、アメリカに渡ってサイドショーに参加した。30歳でアメリカの市民権を獲得し、テレサ・ムラリーという女性と結婚したのち、4人の子供(ナタリー、フランク、ジェームス、ジェニー)をもうけたという。フランクは子供たちを愛し、ショーを見に来た子供たちには、辛抱強くその質問に答えたと伝えられている。1966年、レンティーニはフロリダの自宅で死亡した。

「もし誰もが腕一本の世界だったら、二本腕の人を貴方はどう思うかね?」
- フランク・レンティーニ

「全く奇妙なことですが、レンティーニは三本目の足を誇ってさえいたにも関わらず、三本目の足から生えた、小さな四本目の足を人に指摘されることを、何よりも嫌っていたんです」
- アントン・ラヴィー