ミニー・ウールシー ― 通称"クークー、火星から来た盲目の少女"は1880年に生まれた。彼女の症状は、ゼッケル症候群(ゼッケルの鳥頭小人)、または小頭性小人(nanocephaly)、ハーパー症候群などと呼ばれるものである。この小頭性小人症で他に有名なのはカロライン・クラチャミ(シチリアの妖精)や、ポーランドのニコラス・フェリーなどがいる。
ゼッケル症候群は先天性の遺伝疾患で、小人症、嘴のように尖った鼻、大きな耳、大きな眼、歯や毛髪の欠損、中度の知能障害を特徴とする。また内反足のような関節疾患を患うこともあり、特にミニーの場合は盲目を併発していた。ミニーは映画フリークスに出演したことでも知られ、登場カットは少ないものの、結婚式のシーンでテーブルに上って踊るシーンで印象的な演技を見せている。
ミニーがいつ死亡したのか定かではないが、一説によれば、彼女は1960年代まで生存し、その時は80代であったという。
「盲目の少女、クークーのことは知ってる。彼女は丸くて小さな身体で、細い足に嘴みたいな大きな鼻を持ってた。彼女はほんとに鳥みたいに見えたよ。」
― メルヴィン・バークハート(ザ・ブロックヘッド)