ラルー

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ラルーは1874年、イスラム教徒のインド人としてインドのアウド、オオヴォニンに生まれた。彼に寄生した双子はちょうど頭部をラルーの身体に埋め込むようにして存在し、二本の腕と二本の足を備えていた。寄生性双子には頭脳は存在しなかったが、ラルーと血流は共有し、双子側の身体に何かが触れた場合、ラルーはそれを自分の身体の一部として感じることが出来たと。

ラルーは見世物として働くとき、珍奇さをアピールするために双子側を女の子として宣伝して、飾り立ていた。しかし実際には双子側の性別は男であり、股間にはペニスが存在し、小便や勃起をすることが出来た(しかし睾丸や肛門は存在しなかった)。二人の身体は同時に発汗し、体温は常に同じであったという。

ラルーはサイドショーのみならず学会での研究対象としても話題を呼び、大きな成功を収めた。しかし、浪費癖があっため、お金を貯め込むことはなかった。1905年、ラルーはメキシコのノリス&ロウイサーカスにて興業中、病気を患って死亡したと言われている(一説には、列車事故で死亡し、メキシコのアグアスカリエンテスに埋葬されたとも言われる)。