メアリー・アン・ビーヴァンス

Mary Ann Bevan

メアリー・アン・ビーヴァンス(婚前名メアリー・アン・ウェブスター)は1874年、ロンドンで八人兄弟の一人として生まれた。若い頃は看護婦として働き、1903年、八百屋を営むトーマス・ビーヴァンと結婚した。しかし結婚から間もなく、彼女は先端肥大症 -- 進行性の肥大症を発病した。そのお陰で彼女の顔は大きく膨れあがり、視力は失われ、筋肉に痛みを持つようになった。夫との間には四人の子供をもうけたが、程なくして夫は死亡した(1914)。

一人で家計を支えなければならなくなったメアリーは「醜い女性コンテスト」に参加し、見事優勝した。そして1920年には興行師のサム・ガンペルツに雇われてコニー・アイランドのサイドショー(ドリーム・ランドショー)に出演した。彼女は1933年12月26日、59歳でこの世を去るまで、そこで演者として働き続けたという。この先端肥大症を患った有名な人物としてはプロレスラーのモーリス・ティレ(フレンチ・エンジェル)や、俳優のリチャード・キールがいる。