ロバート・メルヴィン

"双顔の男"、あるいは"現代のエレファント・マン"と呼ばれたロバート・オーウェン・"ボブ"・メルヴィンは1920年、ミズーリ州のランカスターで生まれた。医師は、彼の症状の原因を見極めることが出来なかったが、ボブ自身は自分の症状を「ちょっとした神の戯れ」であると常々語っていたという。メルヴィンは普段はとてもフレンドリーで、信心深い人間だったため、地元ランカスターの彼を知る全ての人から愛されていた。彼は普通に結婚し、娘をもうけ、やがて孫娘も生まれた。メルヴィンは『Being Differnt(1980、ドキュメンタリー)』や『The Sentinel（1977、ホラー）』といった幾つかの映画作品に出演している。

1995年にメルヴィンは死亡したが、後年、彼の症状は神経線維腫症 -- 繊維質の腫瘍を生じる症状 -- であったことが明かにされた。この神経線維腫症（NF）の症状は患者によって様々であり、小さな腫瘍の場合もあれば、メルヴィンや、グレース・マグダニエルスのように大きな腫瘍となる場合もある。エレファントマンと呼ばれたジョセフ・メリックもこの症状であった可能性が高いと、今日では言われている。